脂肪の重要性 飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、トランス脂肪酸

飽和脂肪酸について

次に脂肪の種類の一つである飽和脂肪酸について詳しく見ていきます。

飽和脂肪酸の定義は炭素鎖に二重結合や三重結合を有していない、

ということになるのですが、これでは多くの人にはどんなものかわかりにくいことでしょう。

 

一言で言うのであれば非常に安定している状態で融点が高いのが特徴です。

融点が高いために常温では個体であることが多い種類の脂肪だと考えると分かりやすいでしょう。

飽和脂肪酸のなかにもいくつかの分類があり、

主要なものとしては「ラウリン酸」「ミリスチン酸」「パルミチン酸」「ステアリン酸」などがあります。

 

 食用油の中ではココナッツオイルやパームオイル、綿実油などに含有量が多い脂肪です。

ただ、主要な飽和脂肪酸の摂取先は動物性脂肪が中心で、

牛肉や豚肉などの脂は飽和脂肪酸の割合が中心となっています。

では、実際この飽和脂肪酸を摂取するとどのようなことが人体に起こるのでしょうか?

 

飽和脂肪酸は人体にとって過剰に摂取すると健康被害を発生させるとされる一方で、

健康の維持のためにも必要な物質です。 タンパク質や糖質などと同じくエネルギー源となるだけではなく、

体を構成するのにも使用される物質であるためです。

そのため、極端に飽和脂肪酸の摂取量を減らしてしまうことも、

過剰に摂取するのと同じ様に健康には問題があります。

飽和脂肪酸の摂取に関しては、食肉では皮などの脂が多い部分を取り除いたり、

乳製品も脂肪分が少ないものを選択するなどすることで適正化していくことが可能です。

魚類は動物性脂肪でありながら不飽和脂肪酸の含有比率が高いので、

健康を考えるなら魚を中心にした食生活を組み立てた方が効果的だとされます。

 

飽和脂肪酸の過剰摂取によって生じる健康被害は、血中脂肪が増えることに伴う動脈硬化と、

それによって引き起こされる生活習慣病が中心です。

 

心臓病や脳卒中などのリスクが上がるとされており、

アメリカ心臓協会からは食生活のガイドラインが示されるなど本格的な対処が求められています。

  エネルギー摂取のうち脂肪酸が占めるべき割合は30%以下が望ましいとされていますが、

その内訳としては不飽和脂肪酸を中心とするべき、という内容です。

これを根拠として飽和脂肪酸は10%程度までとしておくのが健康的だというのが一般的な説となっています。

ただ、これについては否定説もあり、

飽和脂肪酸が健康被害を生じさせているという医学的根拠がないとしている学説も存在しています。

この説では逆に飽和脂肪酸の摂取量が少ない方が影響があるとされ、

女性の場合心臓病のリスクを上昇させるものだとしています。

 

いずれにせよ、脂肪自体の摂取を多くし過ぎるのは体重増加を招くことですから、

肥満などから来る病気に繋がることは明白です。

飽和脂肪酸の摂取は過剰にならないように注意しましょう。

 

 

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