ローフードについて②ナチュラル・ハイジーンとは

○ナチュラル・ハイジーンとは

ここまで読んでいただいた方は、現代人の健康の問題は、

遺伝やストレス、汚染などの悪い環境によって、

太りすぎや生活習慣病等の「困った体質になってしまう」のではなく、

漠然とした何かの力で「望ましくない状態にさせられている」ことが、理解していただけたかと思います。

 

ここでスローフードのよさを述べるところですが、

それをさらに発展させた健康の原則こそ、

「ナチュラル・ハイジーン」Natural  Hygiene)であり、野菜や果物の生食を勧める、ローフードの根本にある理論なのです。

 

これは直訳すれば、「ナチュラルな健康法」ですが、

「hygiene」には、「健康と健康維持のための科学、健康維持と病気予防のための原則理論

という意味も含まれています。

 

つまり、ナチュラル・ハイジーンは、古代ギリシアの医聖ヒポクラテスの、

「あなた方の食物こそ、あなた方の薬」という言葉を哲学としながら、

19世紀に誕生した、古くて新しい、根源的な栄養学であり、健康法なのです。

現在では、健康に悩む人々によって、世界中で急速に広まりつつあります。

 

 

○生活習慣病、アレルギー疾患等の発症までのプロセス

これから、あなたが今まで教えられ、忠実に守ってきた食習慣と正反対の内容を、ご説明しましょう。

ショックを受けるかもしれませんので、ご注意ください。

昔よりもずっと医学が発達し、健康で長生きできるはずなのに、実際の私達は老若男女を問わず、

半ば病気のような望ましくない体調に、悩んでいますね。

 

ところで、気候の急変、捕食動物からの襲撃、病虫害など、絶え間ない命の危機にさらされ、

見方によっては、人間よりずっと過酷な環境で生きている野生動物に、

太りすぎ、生活習慣病、アレルギー疾患等はまったく見られず、命をまっとうしているのです。

 

むしろ、犬や猫といったペット達にこそ、飼い主である人間と、

非常によく似た病気が現われていますね。

また、世界には芋類を主食としていながら筋骨隆々とした体格の、

パプワ・ニューギニアの人々もいます。

私達が体をきたえるには、プロテインを飲んで、ボディービルを行なうなど、

大金と膨大な時間と手間がかかるのに、彼らは簡単にたくましい体を維持しているのです。

 

以上の事実は、何を意味するのでしょうか? 私達は火力を使った料理によって、

美食の喜びを得た反面、食材本来のパワー(栄養、酵素など)を激減させてしまったのです。

 

加えて、食材とは名ばかりで、カロリーはあっても栄養のない、

人工添加物だらけの加工食品を多食しながら、砂糖と脂肪まみれのスイーツに、

脂ぎった夜食と、胃腸は休みなく働かされます。

 

結果、消化器官は消化だけで手一杯で、老廃物や有害物の排出が追いつかず、

血はドロドロに濁り、様々な健康上のトラブルを起こします。

よって、アレルギー物質は表面化し、余分な脂肪もお腹や下半身にこびりつくわけです。

こうなると、薬を飲もうと手術をしようと、健康によい様々な食品・食材を試したりしようと、

すべて一時しのぎにすぎません。全身の血が濁っているのですから、

いく度となく再発し、悪化する危険性さえあります。

 

○失敗するようになっている、「ダイエット」

次の「本当は怖い、食材と食習慣の常識」の章の前に、序論的に申し上げましょう。

ダイエッターの方で、体重と体脂肪の減少のみを目的としており、

他には何一つ、健康上の問題がないのなら、次の説明は不要ですので、

そのダイエット方法を続けてください。

 

しかしながら、ダイエットを実行されている方は、重すぎる体重以外に、

いくつかの悩みを抱えていることが大半ではないでしょうか。

たとえば、高血圧(あるいは低血圧)、高いコレステロール値や血糖値、脂肪肝。

冷え性(低体温)、便秘や下痢、もしくはその両方、

胃腸の不快感。さらに、肩こり、花粉症などのアレルギー、

疲労感、無気力、体力が続かない等、婦人科系の月経過多や月経前緊張症など、

「医師の指導を受けている」「病院に行かなくていいけれども、何となくすっきりしない」

症状を兼ねていらっしゃるかと、思われます。

 

無数のダイエット法と健康法が生まれているのに、

なぜ、私達は改善されないのでしょうか。

 

答えは、太りすぎも不愉快な病気や症状も、

先に述べた「血の濁り」が原因だからです。

太りすぎは、健康リスクのうちの、氷山の一角にすぎません。

ダイエットを行なうのは、いわば高熱が出たからと言って、

その根本原因にアプローチせず、解熱剤だけを飲むようなものです。

一時的に目標体重になっても、原因がひそんでいるのですから、

恐ろしいリバウンドが待っています。

 

あなたは、体重増加→ダイエット→目標達成→リバウンド→体重増加という、恐怖の悪循環を、

ずっと続けていかなくてはならなくなります。

 




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